家庭で始まった、小さなお金の学びと大きな成長の物語
■ 子どもの「欲しい」に応えたいのに、応えられない日々
子どもと過ごしていると、よく言われます。
「これ買ってほしい」
「あそこ行きたい」
「明日は〇〇食べたい」
その気持ちはよくわかります。
親なら誰だって、
好きなものを食べさせたいし、行きたい場所に連れていきたい。
子どもの笑顔を見たい──ただそれだけです。
だけど現実には、家計には限りがあります。
給料は決して多くない。
毎月の支出は、気づけばあっという間に消えていく。
節約しても、工夫しても、余裕はほとんど残らない。
子どもに「今日は買えないよ」と伝えるたび、
胸の奥が少し痛みました。
本当は、全部叶えてあげたいです。
💼【保存版】スキマ時間でできる“現実的な副業5選”|家族との時間を守る働き方 →■ 日本では“お金の話”はタブー
お金のことを子どもに話すのは、難しいものです。
- 心配をかけたくない
- 理解できないと思っている
- 話すのはまだ早い気がする
そうやって、気づけば
「お金のことは隠すもの」
という空気が家庭の中にも漂います。
でも最近では、教育分野でも
“金銭教育は家庭から始まる”
と言われています。
お金の話を避け続けると、
子どもは「お金=知らないもの・不安なもの」になってしまう。
なので、私は思いました。
“隠すより、一緒に向き合ったほうがいいのではないか” と。
そのタイミングで、子どもは少しずつ勉強できるようになっていました。
足し算、引き算、掛け算が少しずつ理解できるようになり、
数字に対して前よりも強い関心を持っていたのです。
おもいきって言ってしまおうと思いました。
■ パパの決断:「給料」を子どもに公開する
正直、言うか?やめるか?悩みました。
大人でも給料を人に見せるのは抵抗があるのに、
子どもに見せるなんて想像したこともありませんでした。
でも私は意を決して、
“パパの給料” を子どもに見せました。
「だいたいこのくらいの範囲」という伝え方です。
そして続けて、
家の支出をざっくり教えました。
- 家賃・光熱費などの固定費
- 食費
- 車の維持費
- 住宅費
- 生活用品
- ガソリン代など
それらに、だいたいどれくらいかかるのかを見せました。
説明を聞いていた子どもは、
思った以上に真剣な表情をしていました。
説明が終わると、
小さな声でこう言ったんです。
「パパ…毎月こんなに大変なんだね。」
その瞬間、
胸の奥にじわりと温かいものが広がりました。
■ 子どもは“理解できない存在”ではなかった
給料の説明をした翌日から、
子どもに小さな変化が生まれました。
- 値段を見て選ぶようになった
- 「今日はこっちのほうが安いよ」と教えてくれる
- 無理なお願いが減った
- 買い物の優先順位を一緒に考えてくれる
子どもは想像以上に理解してくれたのです。
「伝わっている」
「理解してくれている」
お金の話をしたのは、
間違いじゃなかった。
■ 家族で始めた「お手伝い × 報酬制度」
ただ、家計を理解してもらうだけでなく、
私はもう一歩踏み込みました。
“お金は働いて得るもの”
ということを経験で学んでほしいと思ったからです。
そこで、
お手伝いポイント制(30ポイントで2000円)
を始めました。
- お片づけをする → 1pt
- 洗濯物をたたむ → 2pt
- お皿をふく → 1pt
- お風呂掃除 → 3pt
30ポイントたまったら、2000円の報酬。
この制度は、想像以上に子どものやる気を引き出しました。
「働いたら、お金がもらえる」
「家の役に立てて嬉しい」
そんな気持ちが伝わってくる。
👨👩👧👦【片づけない家族】イライラしない“ゆる整え”のコツ →■ そして訪れた“忘れられない日”
ある日、子どもが30ポイントを達成して2000円を手にしました。
その日の夜のことです。
「パパ…今日はわたしが、お寿司をごちそうしたい!」
私は最初、冗談だと思いました。
でも子どもは6歳でした。
自分が働いて稼いだ2000円を大事に握りしめて、
家族を寿司屋に連れて行ってくれたのです。
4人で食べて、
お会計は 4000円いかないくらい。
足りない分は私が出しましたが、
子どもは堂々と店員さんにお金を差し出しました。
食べ終わった後はみんな笑顔です、本気で感謝しました。
「誰かのためにお金を使う喜び」
「家族を思う優しさ」
「働いたお金の重さ」
それらを、小さな手がしっかりと理解しているように見えました。
あの日は忘れることはないと思います。
■ 金銭教育とは、“家庭で育つ生きる力”
子どもにお金を教えるということは、
貧しさを伝えることではありません。
- 自分で選ぶ力
- 感謝する気持ち
- 努力の価値
- 思いやり
- お金の優先順位
- 人の役に立つ喜び
こうした “生きる力” を育てることだと思いました。
給料を公開するかどうかは人それぞれだと思います。
家庭の中で、一緒に考え、一緒に悩み、一緒に学ぶ。
そんな教育の形があってもいい。
なにより、
子どもは親が思う以上に強く、賢く、優しい。
■ 最後に
子どもに給料を公開するのは勇気のいる選択でした。
我が家は結果論にすぎませんが、でもその一歩が、
家族の会話を変え、
価値観を変え、
心の距離を縮めました。
あなたの家庭でも、
お金の話をしてみるのも一つの選択肢だと思います。

